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キノコ紹介 メシマコブ |
| ●メシマコブとは |
タバコウロコタケ科キコプタケ属のキノコで、学名はPhellinuslinteus。
メシマコブという和名は男女群島(長崎県)の女島に多くの野生株が見られたことに由来する。
メシマコブは桑の古木に寄生して、コブ状から次第に扇状に育ち、通常は傘の長径が8〜12cm、大きなものは30cmを超えるほどにもなる。
傘の裏側(地面側)が黄色いところから、漢方の古典「本草綱目」に「桑黄」の名で収穫されているものが、このメシマコブだとされている。
野生のメシマコブは野生の桑の古木の減少などで、きわめて入手困難であり、人工栽培も困難で、メシマコブの入手難は改善することがなかったが、最近事情が一変した。
韓国でメシマコブ菌糸体の培養技術が、日本でメシマコブ子実体の人工栽培がそれぞれ完成したのである。しかし、子実体人工栽培の難しさにメシマコブ子実体の人工栽培は実現不可能の様相すら見せていた。
「栽培ができないのなら天然物を探せばいい」という発想で、天然メシマコブ探しを始めたのはツムラグループだった。絶滅かといわれている日本と違って、中国なら天然メシマコブがあると、中国全土に捜索の手を伸ばした。そしてメシマコブとして流通している10種類に及ぶキノコ(いわゆる桑黄)を集め、同定を行った結果、真正メシマコブの同定に成功し、業界で大きな話題となったのはまだ記憶に新しい。
メシマコブの人工栽培の成功は2001年の春、長野県松本市にて約10年間の試行錯誤の末に、「S-ME菌」と命名され、周年栽培が可能となったのである。同年の秋からは生産体制も整い、メシマコブ子実体の"きざみ"が出荷されるようになった。
この人工栽培の成功によって、メシマコブの新時代が到来するのもと期待されている。 |
 メシマコブ
文章・画像協力:
(敬称略) |
高崎健康福祉大学 教授 江口文陽
九州大学大学院農学研究院 教授 大賀祥治
有限会社村田産業 社長 吉留高志 |
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| 参考文献・資料: |
江口文陽・渡辺泰雄「キノコを科学する」
地人書館
藤原道弘・江口文陽 監修「元気に生きる本」
東洋医学舎
大賀祥治 編著「キノコ学への誘い」
海青社
藤原道弘 監修「山伏茸機能性食品の品質と薬理作用」
福岡大学薬学部 臨床疾患薬理学教室 |
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